昼間の体温が36度に満たない「低体温」は寝つき・寝起きの悪さの原因にも

人間の体にはさまざまなリズムがあります。体温もそのひとつです。体温は、一般的に朝起きたときは36度と低く、徐々に上昇して夕方4時ごろのいちばん高いときには36度5分くらいまで上がり、また徐々に下降していきます。ところが近年、この体温が低く、36度に満たない人が増えてきています。

この「低体温」は、さまざまな不調の原因になると考えられます。まず、体温が低いと免疫細胞が活発に働かなくなり、免疫力が低下します。その結果、かぜやアレルギー性の疾患など、さまざまな病気を引き起こすだけでなく、がんなどへの抵抗力も弱くなることがわかっています。代謝も悪くなるので、太りやすくなったり、肌や髪などの老化を早めたりすることも考えられます。

「寝つきが悪い」「朝起きられない」など眠りに問題がある人も、この体温リズムに乱れが生じていることが多いといわれています。高くなるべき時間に体温が上がらなければ、夜になるにつれて下がって眠りやすい状態にすることもできないからです。

なぜ低体温になるのでしょうか。人間の体は、細胞が血液から栄養をとり込み、それをエネルギーに変えるときに熱を生み出します。主に熱を生み出すのは、体の中でも活動が活発な心臓や肝臓を中心とした腹部と、働くことで多量の熱を産生する筋肉です。デスクワークで座りっぱなしの生活だと、動かないため、昼間の体温が上がりにくくなるのです。現代人の運動不足と、それによる筋肉量低下は、低体温の大きな原因です。 

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