point-1冷えをとり、免疫力をアップして不眠をはじめとする不快症状を改善する「湯たんぽ療法」

冷え性が体のさまざまな不調を引き起こすことは、みなさんご存じだと思います。ただ、がんなどの重い病気が治りにくい理由にも、「体の冷え」が関係していることをご存じのかたは少ないのではないでしょうか。体が冷えると筋肉が緊張し、動脈が収縮して血流が悪くなり、体の不調を引き起こしますが、それだけではありません。体が冷えると細菌やウイルス、がんと闘うリンパ球の数も減少し、体全体の免疫力も落ちてしまうのです。

「湯たんぽ療法」は、体の機能をつかさどる自律神経のひとつ、副交感神経を刺激して体をリラックスさせ、筋肉の緊張をやわらげて血流をよくします。それによってエネルギーの産生を活発にし、がんと闘うリンパ球の数を増やして免疫力を劇的に高めるのです。

たとえば、乳がんの手術後、肺に転移した患者さんの場合、細胞免疫療法という治療を受け続けていましたが、効果は芳しくありませんでした。私のクリニックに来たとき、リンパ球の数は当初の1400個から670個にまで減っていました。リンパ球の数は血液1μL中に2100個から2500個が理想とされていますから、かなりの減少です。しかし、私の指導で「湯たんぽ療法」を始めたところ、わずか2日でリンパ球の数は2432個まで回復したのです。その後、肺の転移も小さくなって、最後は完全に消えてしまいました。通常、リンパ球の数が1800個以上の状態を1~2年維持できれば、進行がんでも60%は縮小しますから、これはけっして意外なことではありません。

湯たんぽの温熱効果は侮れません。寒い冬には電気毛布を使うかたも多いと思います。電気毛布は1時間あたり4万7000kcalの産熱量です。湯たんぽは100度の湯を2L入れた状態で、13万kcalもの熱量を持っているのです。私は、これほどの熱量を生み出す器具をほかに見たことかありません。電気毛布は、ある程度、体が温まっても一定のペースで熱を出し続けますが、湯たんぽは、体が温まったころにはぬるくなって、過剰な加熱はしません。肌の乾燥もなく、やさしい器具でもあります。

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point-2興奮状態で眠れないときは2つの「心を整えるツボ」をゆっくり指圧

ふだんはのんびりした人でも、ストレスを強く感じたり、忙しい仕事や神経を使う仕事をしたとき、また逆にとても楽しい経験をしたときなどは、興奮状態が鎮まらず、眠れなくなることがあります。

ツボ療法では、興奮状態は心の動きに関係しているとされているので、心の動きを整える作用のある「中衝」のツボ刺激に、精神を安定させる「手三里」の刺激を加えます。静かに息を整えながら、「中衝」にも「手三里」にも、強くて、ゆっくりした指圧を加えましょう。

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point-3首やおなかをこするだけで体温が上昇。すんなり安眠できる体に

近年、子どもにも増えている低体温。親の体質の遺伝もありますが、昔のように子どもが外で駆け回って思い切り遊ぶことが少なくなり、部屋の中でゲームなどをして過ごしがちであることなどの影響が考えられます。大人もしかりで、車や電気製品を利用するため、体を動かすことが少なくなり、体熱産生が抑えられているのが現代人の生活といえます。

低体温になると病気になっても治りにくいうえ、元気よく動き回るだけのパワーが出てきません。ぐったりとして、疲れやすいのも特徴のひとつ。冬に冬眠する動物のようになってしまうといえば、わかりやすいでしょうか。しかし、冬眠しない人間の場合、低体温になると寝つきは悪くなります。

低体温を解消するには、よく動くことが大事です。しっかり歩いたり、体操したりすることをおすすめしますが、ここでは部屋の中で簡単にできる動作を紹介しましょう。首には「人迎」というツボがあり、この部分をこすると新陳代謝がよくなり、体が温まります。

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